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一目千本桜(ひとめせんぼんざくら)は、白石川の土手に9kmにわたって連なる桜並木です。当ページは、一目千本桜の中でも特に人気の高い大河原駅〜船岡駅3.5km区間にスポットを当てて紹介します。大河原駅から船岡駅までの区間は、絶景スポットが続出する人気コースです。所要時間は普通に歩けば50分ですが、お花見しながら歩くので多めに予定してください。それでは大河原駅から歩き始めましょう。撮り溜めしていた写真を使って紹介します。
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目 次
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仙台駅から36分、福島駅から47分で大河原駅に到着します。渋滞の心配がないので、電車利用をおすすめします。大河原駅は駅舎が小規模な割には利用客が多く、売店(ニューデイズ)もあります。お花見シーズンは電車が着くたび、どっと花見客が降りてきて活気づきます。それでは最初の必見スポット・桜まつり会場へ行ってみましょう。 駅舎を出ると、目の前にはオシャレな駅前広場が広がり、交番も立っています。正面の大きなビルは再開発ビル「オーガ」です。町なのにシティみたいでしょう。お花見シーズンは、この駅前広場に臨時の観光案内所が開設されます。 駅前通りを直進して桜まつり会場へ向かいます。駅前通りは大河原のメインストリート。シーズン中は花見客で混雑します。十字路交差点の角にはコンビニがあります。桜まつり会場の入口となる尾形橋(おがたばし)はすぐそこです。 |
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大河原駅から200m、徒歩3分で白石川に架かる尾形橋に着きます。正面には赤白に塗られたNTTの鉄塔と蔵王の山並みが見えます。この橋の下の河川敷が必見スポットの桜まつり会場です。尾形橋は大河原の中心。桜まつりは町のドマンナカで開催されるのです。今年も大勢の花見客で賑わいそうな予感がします。 尾形橋から見わたすと、桜まつり会場は溢れるような桜と人の波。車もいっぱい駐まっています。今年は屋台の出店・ステージイベント・夜桜ライトアップはありますが、屋形船は運航しません。以前は屋形船が出ていましたが残念です。 桜まつり会場は一目千本桜の中で最も賑わう場所です。毎年30店ほどの屋台が立ち並び、お祭りムードを盛り上げます。土産品・おやつ・酒類、いろいろ売っています。天候にもよりますが、土曜・日曜は大混雑することを覚悟してください。 一目千本桜の魅力は、大木の量感あふれる満開の花です。一目千本桜はボリューム感で他の桜名所を圧倒します。桜並木の道を歩くも良し、広場にシートを広げて宴会するのも良し。花見客は思い思いに春の一日を楽しんでいます。 ついでに夜桜を紹介。桜まつり会場は夜になるとライトアップされ、夜桜ムードに切り替わります。日中は子供から高齢者まで幅広い年齢層の花見客で賑わいますが、夜桜は若い人が多く目につきます。機会があったら夜桜もお楽しみ下さい。 |
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桜まつり会場の隣に末広歩道橋(すえひろほどうきょう)があります。橋の長さは約150m。歩行者専用ですから車は通れません。川の両岸に咲く桜並木を一望できる必見スポットです。どうぞ橋の中央まで進んでください。蔵王連峰がきれいに見えますよ。この橋は少し揺れますが、関係者の話では心配しなくてよいそうです。
花見客が歩道橋から桜並木を眺めています。川の両岸には市街地が広がっています。右岸は、明治以降に市街化された大谷(おおや)地区。左岸は、江戸時代の宿場町(大河原宿)を起源とする町並みで、そこが本来の大河原です。 末広歩道橋から上流方向を眺めています。すぐ隣を県道14号の末広橋が通っています。この橋は車両専用なので人は渡れません。その奥に見えるのは駅前通りの尾形橋です。末広橋と尾形橋の間には、桜ぼんぼりと屋台が立ち並んでいます。 反対に下流方向を眺めると、川の両岸に延々と桜並木が続いています。これぞ一目千本桜! 川べりには町並みが広がっているのに、のどかで牧歌的。心が解放される風景です。みなさんも末広歩道橋で深呼吸しながら心を解放しましょう。 「どこまで行っても同じ桜が続くだけ」と言う人もいますが、そんなことを言わずに韮神堰(にらがみぜき)を目指して歩きましょう。桜の木は一本一本が個性的。この木は「俺を撮ってくれ」と言っているようなのでシャッターを押しました。 一目千本桜は植樹から100年が過ぎ、大木や老木が多いのが特徴です。この老木は幹が2つに裂けて痛々しい姿です。もう寿命が近いのでしょうか。それでも一所懸命、咲いています。それぞれの木にも生き様というのがあるようです。 |
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末広歩道橋から800m、徒歩10分で韮神堰(にらがみぜき)に着きました。韮神堰は一目千本桜随一の景勝地で、観光ポスターでもおなじみの場所です。清流の白石川・満開の桜・残雪の蔵王が織りなす風景は、東北地方の春を代表する必見スポットです。カヌーやカヤック愛好家が水面に舟を浮かべていました。
一目千本桜は残雪の蔵王とコラボレーションして、フォトジェニックな風景になります。左右に三角錐の不忘山と後烏帽子岳を配し、その間を真っ白な屏風岳が横たわる南蔵王の山並みは美しい。右端は蔵王連峰の最高峰、中央蔵王の熊野岳です。 韮神堰は白石川・一目千本桜・蔵王連峰が織りなす絶景スポット。絵のような風景が写真愛好家を引きよせます。朝早くから県外ナンバーの写真愛好家が来ています。雲の動きを見ながらシャッターチャンスを待っているのでしょう。 川は下流に向かって左側を左岸、右側を右岸といいます。今回のコースから外れますが、左岸にも桜並木が連なっています。でも渡れません。左岸へは末広橋を渡らないと行けません。韮神堰に渡し舟があると良いのですが‥‥夢の話ですね。 韮神堰は周辺の田畑を潤す農業用水の取水堰ですが、桜の絶景スポットとしても有名です。4月とはいえ、歩いていると少し暑く感じることもあります。そんなときは、韮神堰で水の音を聞きながら、水しぶきを眺めるのもいいですよ。 大河原駅と船岡駅の間は、一目千本桜のハイライト区間です。要所要所に石に描かれた小さなサインが置いてあり、大河原駅と船岡駅までの距離と所要時間が書いてあります。この韮神堰までが大河原町で、ここから先は柴田町になります。 |
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韮神堰から600m、徒歩8分で千桜(せんおう)公園に着きました。千桜公園は鷺沼(さぎぬま)排水路を活用した親水公園で、レンギョウ・ハナモモ・ムスカリなどが咲き乱れています。千桜公園に着くと、土手の道が二股に分かれます。どちらの土手にも大木の桜並木が続いているので、風景がゴージャスに見えますよ。
桜並木と桜並木の間には鷺沼排水路が流れています。千桜公園は2017年に完成。それまでこの空間は花見客が入り込めない荒地でしたが、みごとに整備され、レンギョウをメインとした花園に大変身。さすがは「花のまち柴田」です。 園内は赤褐色したアンツーカーの散策路がめぐらされ、太鼓橋やあずまやが設置されています。花はサクラのほか、レンギョウ・ハナモモ・ヨシノツツジ・ユキヤナギ・スイセン・ムラサキハナナ・ムスカリetc。すごいことになっています。 |
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千桜公園と千桜橋(せんおうきょう)は隣接しています。千桜橋は、鉄道で分断されていた2つの桜名所(一目千本桜と船岡城址公園)を結び、往来できるようにした歩道橋ですから、大勢の花見客が行き交って混雑します。橋の下の広場には飲食店の「さくらマルシェ」や仮設トイレが設置されています。
千桜橋に上って大河原駅方向を眺めてみましょう。3列の桜並木が見えます。1列目と2列目の間には千桜公園が広がり、2列目と3列目の間には白石川が流れています。三重に連なる桜並木は豪華絢爛。残雪の蔵王も美しい。 向きを変えて船岡駅方向を眺めてみましょう。どうですか、この満開の桜のボリューム感。みごとでしょう。桜は下から見あげるも良し、上から見おろすも良し。散歩道は土手の上だけでなく、土手の下の河川敷にも整備してあります。 千桜橋は桜と電車のツーショットを撮れる人気スポットです。千桜橋は鈴なりの人だかり。撮り鉄さんたちがカメラを持って、電車が来るのを待ち構えています。あ! 電車がやってきました。電車はお花見サービスで徐行運転しています。 あれは昭和40年代の頃のこと。「桜が咲いてます!」と、突然の車内放送。通勤列車の中から毎日見ているこの桜。どこにでもある桜と思っていた。でも車掌は桜に感動している様子。あれからです。この桜並木を誇らしく思えるようになったのは‥‥。 撮り鉄でもないのに、機関車の金太郎に牽引されて走る長い長い貨物列車を見ていると、気持ちがワクワクしてきます。電車と一目千本桜と蔵王連峰のスリーショット。撮り鉄さんたちは、こういうシーンに感動するのでしょう。 千桜橋は2015年に完成しました。以前は鉄道に阻まれて直接行くことができなかった2つの桜名所(一目千本桜と船岡城址公園)が千桜橋でドッキング。大変便利になりました。千桜橋の下を東北本線と県道50号(旧国道)が走っています。 千桜橋を渡ると、船岡城址公園の「樅ノ木は残った展望デッキ」に行くことができます。時間にゆとりがあったら寄り道してみましょう。急な坂道ですが、ジグザグに折れ曲がった遊歩道を登ると、大きな樅の木のある展望デッキに着きます。 船岡城址公園の「樅の木は残った展望デッキ」から見おろすと、千桜橋はこんなふうに見えます。奇抜で前衛的なデザインでしょう。今回は一目千本桜が目的ですから、船岡城址公園はこのくらいにして、土手の桜並木に戻りましょう。 |
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千桜橋の次は、さくら歩道橋に向かって歩きます。ここは柴田町船岡。桜の巨木が連なっています。ソメイヨシノの枝は折れやすく、ねじ曲がったり垂れさがったり自由奔放で、ちょっと危なっかしい。枝を支柱で支えて折れるのを防いでいます。前方に白いアーチ橋の、さくら歩道橋が見えています。
さくら歩道橋に近づいて来ました。橋の下を流れる白石川は、阿武隈川の最大支流です。白石川は蔵王連峰に源を発し、柴田町槻木付近で阿武隈川に合流して太平洋へ注ぎます。「白石川」は、清冽な感じがする良い名前だと思います。 千桜橋から1000m、徒歩13分でさくら歩道橋に着きました。さくら歩道橋は船岡駅と対岸の住宅街を結ぶ歩道橋ですが、桜の展望スポットとしても知られています。橋の上に立つと、一目千本桜と船岡城址公園の桜を同時に見わたせます。 さくら歩道橋は、周囲の景観に溶け込んだ美しいアーチ橋です。この橋が完成したとき、その贅沢な造りに感動したものです。さくら歩道橋は地域を結ぶ道路というだけではなく、いこいの場としてベンチまで設置してあるのです。 さくら歩道橋は、一目千本桜と船岡城址公園を一望する必見スポット。豪華絢爛、ラグジュアリーな風景が広がります。船岡城址公園の舘山(たてやま)は標高136m。山頂には台座を含めると高さ24mになる平和観音像が立っています。 |
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さくら歩道橋から100m、徒歩2分で船岡駅の北口に着きました。北口は駅裏に当たりますが、一目千本桜の見物は北口から乗り降りするのが便利です。船岡駅が開業したのは昭和4年です。明治20年開業の大河原駅より遅い開業ですが、今では大河原駅と拮抗するまでに乗客数の多い駅になり、売店(ニューデイズ)も出店しています。
ここが船岡駅の表口(南口)です。駅前には船岡の中心街が広がり、6階建ての「ホテル原田inさくら」が建っています。立派な歩道が設置された駅前通りは、船岡城址公園へ向かう花見客で大にぎわい。桜の季節は船岡の町が華やぎます。 船岡駅の駅舎は船岡城を模したデザインで2階建て。コミュニティプラザを併設しています。一目千本桜は電車利用が便利な桜名所です。次もまた電車で来てください。船岡駅から仙台駅まで32分、福島駅までは51分で到着します。 |
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