地理と地域一目千本桜と船岡城址公園
船岡城址公園写真集 2021
制作:千本桜 歌麿
設置日:2021.4.10
E-mail:tiritotiiki@gmail.com
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撮影 2021.4.1 宮城県柴田町 船岡城址公園 麓の駐車場にて
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船岡城址公園は標高136mの舘山に展開し、山麓から山頂まで広範囲におよぶ公園です。地形はアップダウンが激しく、全域を見て回るには体力が必要になります。しかし、舘山山頂・樅ノ木は残った展望デッキ・しばた千桜橋からの眺めは絶景で、「来て良かった!」と感嘆のため息が漏れます。今年はコロナ禍で「しばた桜まつり」が中止になり、中腹の駐車場は閉鎖、観光物産交流館「さくらの里」は休館、スロープカーも運休。観光客にとっては悪条件でしたが、桜は例年より早く咲き始め、船岡城址公園を桜の花で埋め尽くしていました。4月1日、晴れ、麓の駐車場に車を駐め、写真を撮りながら所要4時間のハイキングを実行しました。
目 次
麓の駐車場と桜坂 写真20枚
麓の駐車場の眼前には、桜の花で覆われた城址公園が広がります。それはまるで桜の密林のよう。三ノ丸広場を目指して桜坂を登ります。

三ノ丸広場と中腹の駐車場 写真20枚
三ノ丸広場は桜まつりのメイン会場ですが祭りは中止。中腹の駐車場は城址公園の観光基地で、ここを起点に散策路が多方面へ伸びています。

舘山山頂への登山道 写真20枚
標高136mの舘山山頂へはスロープカーがありますが、コロナ禍のため運行休止。登り下りとも急な坂道を歩くことになりました。

平和観音像と山頂からの大パノラマ 写真20枚
山頂には平和観音像が建っています。山頂からの眺めは絶景で、遠くに蔵王を望み、眼下に一目千本桜と船岡・大河原の市街を俯瞰します。

樅ノ木は残った展望デッキ 写真20枚
展望デッキからの眺めは正に絶景。残雪の蔵王と一目千本桜が織り成す風景は艶やかで豪華絢爛。東北の短い春の贈り物です。

しばた千桜橋と一目千本桜 写真20枚
人気スポットの千桜橋は、城址公園と一目千本桜を結ぶ歩道橋です。9kmにおよぶ桜並木の一目千本桜は、何度でも訪れたい桜の名所です。

リコリス坂とアジサイ谷 写真14枚
三ノ丸広場と「樅ノ木は残った展望デッキ」の谷間に、リコリス坂とアジサイ谷があります。秋には曼珠沙華、夏には紫陽花が咲きます。



麓の駐車場の眼前には桜の花で覆われた城址公園が広がっています。それはまるで桜の密林のよう。到着時(7時30分)には駐車場がガラ空きでしたが、帰りの出発時(11時30分)にはたくさんの車が駐車していました。城址公園には桜のほかにも、レンギョウやハナモモ・スイセンなど色々な花が咲いています。三ノ丸広場を目指して桜坂を登ります。桜坂は急勾配の箇所もありますが、良く整備されているので歩きやすいと感じました。子供連れの家族から高齢者まで何組かの花見客と擦れ違いましたが、誰もが「おはようございます」と挨拶してくれます。



桜坂を登りつめると三ノ丸門のトイレ脇に出ます。例年なら「しばた桜まつり」のメイン会場として賑わう三ノ丸広場ですが、今年は祭りが中止で出店もなく、人影もない静かな空間が広がっていました。三ノ丸広場には大きな忠魂碑や平和塔・イベントステージ・城中井戸などがあります。中腹の駐車場付近は、各方面への散策路が集結するため花見客が行き交っています。しかし、観光拠点となる観光物産交流館「さくらの里」は休館、舘山山頂に向かうスロープカーも運休です。駐車場で目につくのは見事に咲いたシダレザクラで、撮影スポットになっていました。



舘山の山頂には平和観音像が建っています。中腹の駐車場から山頂駅まではスロープカーがありますが運休です。雲海のような桜の中をスロープカーで登るのが楽しみでしたが、歩いて登ります。登山道は「急な坂」と「ゆるやかな坂」の二筋あり、案内板に従って観音参道脇道(ゆるやかな坂)を登ります。ゆるやかな坂といっても勾配はきついですが、レンギョウ・ハナモモ・ロウバイなどが咲く散策路です。絹引きの井戸・山頂駅を通って二ノ丸跡の「花の丘柴田」へ、そして山頂の本丸跡に建つ平和観音像へ向かいます。帰路は関係車輌だけが通行できる急坂の太い道を歩いて下山しました。



標高136mの舘山山頂には、花の丘柴田・里山ガーデンハウス・原田甲斐と柴田外記の供養塔・天空カフェ・平和観音像などがあります。「花の丘柴田」にはビオラ・スイセン・モクレンなどが咲いていて、里山ガーデンハウスで一休み。何と言ってもランドマークは平和観音像ですが、一番の見どころは山頂から見渡す360度の大パノラマです。西側には蔵王連峰・韮神堰・大河原市街が展開し、東側には船岡市街・千桜橋・三ノ丸広場が展開。さらに、9kmに及ぶ桜並木の一目千本桜を一望します。登山道は二筋あるので、登りとは別の道を下って「樅ノ木は残った展望デッキ」へ向かいます。



山頂から急な坂道を下りて中腹の駐車場へ。そこから「樅ノ木は残った展望デッキ」へ向かいます。途中で綺麗なトウカイザクラを見かけたので撮影。「樅ノ木は残った」は51年前のNHK大河ドラマですが、出演女優が吉永小百合・栗原小巻に田中絹代という豪華メンバーでした。しかし、残雪の蔵王と一目千本桜が織り成す展望デッキからの眺めも絶景で豪華絢爛。眼下を県道・東北本線・一目千本桜・白石川・国道4号が束になって走り、千桜橋の下を金太郎に牽引された貨物列車が走って行きます。展望デッキからジグザグな遊歩道を下りると、人気スポットの千桜橋が待っています。



2015年に開通した「しばた千桜橋」は船岡城址公園と一目千本桜を結ぶ歩道橋です。桜まつりは中止になりましたが、桜と電車のコラボ写真が撮れる千桜橋には人が集まってきます。金太郎に牽引されて走る長い長い貨物列車を見ていると童心に帰るから不思議です。見渡す桜並木は一目千本桜で、大木の量感あふれる桜景色が柴田町と大河原町に跨って9kmも続いています。千桜橋の下には千桜公園が整備され、細い鷺沼排水路の両側には桜とレンギョウの他にも色々な草花が咲いて「花の園」状態。ここから麓の駐車場へは、リコリス坂とアジサイ谷を通って戻ることにします。



千桜橋からジグザグな急坂を登って「樅ノ木は残った展望台」まで戻り、リコリス坂とアジサイ谷へ向かいます。リコリス坂とアジサイ谷は「樅ノ木は残った展望台」と三ノ丸広場の谷間にあり、秋には曼珠沙華まつり、夏には紫陽花まつりが開催されます。つづら折りで急坂のリコリス坂を下ります。傾斜地には曼珠沙華が植栽されていますが春なので咲いておらず、ハナモモやヨシノツツジが咲いていました。谷底のアジサイ谷には、新しくデッキが設置してあったので腰掛けて一休み。アジサイ谷では白いコブシの花が印象的でした。坂道を登って谷を抜けると中腹の駐車場に出ます。
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