地理と地域旅行記
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制作:千本桜 歌麿
旅行:2025年5月
文:2025年9月
公開:2025年9月27日
E-mail:tiritotiiki@gmail.com

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 2025年5月、磐梯吾妻スカイラインへ日帰りドライブ。ドライバーはYT君、ナビゲーターは私。近場なので、高速道を使わず国道4号を走行。桑折で国道を逸れ、飯坂温泉へ。飯坂温泉から県道5号(愛称:フルーツライン)を走って民家園へ。民家園を見た後はひたすらドライブ。展望スポットの国見台、湖見峠、双竜の辻は霧の中。スカイラインの浄土平で昼食。高湯温泉の共同浴場「あったか湯」に入浴して帰路についた。




あづま総合運動公園
 飯坂からフルーツラインを通って、あづま総合運動公園へ。この公園の広さは東京ドームの21倍。超デカ公園だ。園内には民家園をはじめ、サイクルスポーツ広場、アスレチック、総合体育館、レストラン、あづま球場、陸上競技場、いちょう並木、バラ園など色々あって、子供から大人まで楽しめる。YT君はまだ民家園を見たことがないと言う。それじゃ民家園に入ってみよう。季節は5月。民家園前のプロムナードは、ケヤキ並木の緑が目にしみる。ケヤキは秋よりも春がいい。あなたが言ってたとおりです。
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民家園 案内図
 民家園には何度か訪れている。以前は有料だったが、いつの間にか入園無料になっていた。入口に何種類かパンフレットが置いてある。それを手に見学開始。YT君が「何だか分かりにくいパンフレットだな」と言う。見ると、それは英語版のパンフレットだった。秀才の誉れ高いYT君でも、それはちょっと無理だろう。もらう時に日本語版かどうか確かめてよ。見学には案内図が役立つので、民家園のホームページから園内略図をプリントして持参した。この略図は建物の形や位置関係がリアルに描かれていて、とても分かりやすかった。
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民家園 園内めぐり
 民家園は文化財保存施設で教育施設だが、観光レジャー施設でもある。四季の草花を眺めながら散策するだけで心が和む。園内には国の重要文化財が1棟(旧広瀬座)、県の重要文化財が3棟(旧阿部家住宅・旧奈良輪家住宅・旧菅野家)、市の文化財が6棟(旧佐久間家板倉・旧小野家住宅・旧筧家宿店・元客自軒・旧渡辺家住宅・旧馬場家住宅)展示してある。一番の目玉は旧広瀬座だが、工事中で建物はシートで覆われ、中に入ることができなかった。
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浄土平
 民家園から土湯温泉、野地温泉、鷲倉温泉を通って浄土平へ。浄土平駐車場に駐車。普通車500円。浄土平はスカイラインのメインスポット。何度か訪れているが、団体旅行だと自由がきかない。駐車場脇の天文台やビジターセンターに入館するでもなく、レストハウスで休憩するだけだった。勿体ないことをしてきたと思うのだが、今回も雲行きが怪しくなってきた。先へ急がなければ‥‥。結局、天文台やビジターセンターには入らず、建物の前を通り過ぎただけだった。
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一切経山
 浄土平の駐車場からは一切経山と吾妻小富士が見える。山腹から噴煙を上げているのが一切経山。観光客が坂道を登っているのが吾妻小富士である。一切経山は今も火山活動を続ける活火山で、山は岩礫で覆われている。標高は1,949m。 浄土平から1時間半ほどで登れるらしいが、もう無理だ。登山らしい登山は、40年前に登った栗駒山が最後と諦めよう。
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吾妻小富士
 吾妻小富士は浄土平の東に位置する活火山。標高は1,707m。本来の山名は摺鉢山で、山頂に摺鉢状の大きな火口がある。駐車場から登山道を登ると約10分で火口に到達するらしいが、ジグザグの急坂を見て意欲喪失。途中で動けなくなりそうだから、登るのは断念しよう。ここまで来たのに残念だが、下から眺めただけで終わりにした。
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浄土平湿原
 吾妻小富士に登るのは無理でも、平坦地の浄土平湿原なら楽に歩ける。湿原へはビジターセンターの横から入る。車イスも通れる木道が整備され、とても歩きやすい。ベストシーズンは6月下旬〜7月上旬で、ワタスゲが白い果穂をつける。シーズンにはまだ早いが、所要20分の湿原一周ミニハイキングに出発だ。私は湿原を歩きながら、遠い昔に栗駒山麓の世界谷地湿原を歩いた日を思い出していた。
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不動沢橋・つばくろ谷
 浄土平から車で10分。絶景スポットの不動沢橋に到着した。不動沢橋は、つばくろ谷に架かる橋で長さ170m、高さ84m。でも、橋の上は駐車禁止なので、つばくろ谷駐車場に車を入れる。つばくろ谷駐車場はトイレ完備の無料駐車場。秋の紅葉時には混雑するだろうが、この日は楽に駐車できた。「つばくろ」はツバメのこと。この谷をイワツバメが飛んでいたことから、作家の井上靖が「つばくろ谷」と命名したそうだ。
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高湯温泉あったか湯
 つばくろ谷駐車場から車で10分、高湯温泉共同浴場「あったか湯」の駐車場に到着した。この駐車場は狭いので、いつも混んでいるイメージ。さっそく入館して入湯券を購入。500円。風呂は屋根付きの露天風呂。白濁した硫黄泉で、源泉掛け流し。加水も加温もしない自然のままの温泉だ。源泉から浴槽までは60mしか離れていない。生の温泉がそのまま浴槽に流れ込んでくる感じ。これぞ温泉だ!
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道の駅「ふくしま」
 高湯温泉から20分。道の駅ふくしまに到着。ここでトイレ休憩。この道の駅がオープンしたのは3年前。まだ新しい道の駅だが、すでに5、6回は立ち寄っている。東北中央道の大笹生(おおざそう)ICに隣接し、目の前をフルーツラインが走っているので、立地条件がとてもいい。振り向けば、吾妻小富士,浄土平,一切経山,etc. ドライブしてきた吾妻の山並みが見える。あまり遅くならないうちに家へ帰ろうということで、大笹生ICから高速道を通って帰宅した。YT君、運転ありがとう。
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