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気仙沼からの来客を案内して福島へ日帰り旅行。目的地は、あずま総合運動公園のイチョウ並木と福島市飯坂町の中野不動尊。あまり知られていない観光地ですが、強く印象に残る穴場スポットです。
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道の駅ふくしま
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白石インターから高速道路を走って道の駅ふくしまに到着。ここでトイレ休憩。吾妻山は10月28日に初冠雪して、吾妻小富士も一切経山も薄く雪化粧。
この道の駅はいつも賑わっているが、今日は文化の日。休日なので、いつにも増して賑わうことだろう。福島県の道の駅は令和6年時点で35駅。来場者の多い順に並べると、1位ふくしま、2位伊達の郷りょうぜん、3位国見あつかしの郷となる。なぜか福島市周辺の中通り北部に大規模な道の駅が集中している。 |
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あづま総合運動公園
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道の駅ふくしまから県道5号(愛称フルーツライン)を走行して15分。あづま総合運動公園に到着。この公園は民家園、アスレチック、レストラン、イチョウ並木など色々あって大人も子供も楽しめる。
園内の所々に無料駐車場が設置され、全部あわせると2,618台が駐車できる。その中で一番大きな大駐車場に駐車。さすがに広い。1,014台駐車可能とのこと。駐車場を出た観光客は、見ごろを迎えた中央園路のイチョウ並木へ向かってゆく。 |
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中央園路のイチョウ並木
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大駐車場に駐車して中央園路のイチョウ並木へ。イチョウ並木は大駐車場のすぐ隣り。520mにわたって116本のイチョウが並ぶ。この並木は車上から何度か目にしているが、黄葉の下を歩くのは初めてだ。なんとまあ、見事な黄葉。しかし、思いのほか人出が少ない感じ。クマのせいだな。
今年は各地でクマが出没して人的被害が多発した。あづま総合運動公園にもクマが出ている。8月には公園内の民家園で男性がクマに襲われ、民家園は一時閉園に追い込まれた。10月にもクマが目撃されている。例年だとイチョウの黄葉に合わせて夜間ライトアップを実施するが、今年は中止となった。 |
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橋上から眺めるイチョウ並木
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クマが出たら怖いが、せっかく来たのだから園内を歩いてみた。中央園路の上を橋が横断している。橋の下でキッチンカーが2台、営業中。階段を登って橋の上に行ってみた。橋から見おろすイチョウ並木も美しく、写真愛好家がカメラを構えている。彼の邪魔にならないように素早くシャッターを切った。
おお、素晴らしい眺めだ。上から見おろすとイチョウの木がモコモコして見える。これがライトアップされたら幻想的だろう。春はサクラ並木、5月は新緑のケヤキ並木、そして秋にはイチョウ並木。あづま総合運動公園には樹木がいっぱい植栽されている。 |
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吾妻小富士
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あづま総合運動公園から中野不動尊へ向かう途中、国道115号に面した「くだもの畑」という名の果物店に立ち寄った。この店には2ヶ月前にも入店している。店の脇から吾妻小富士がきれいに見える。その名のとおり富士山みたいだ。おや、雨がぱらついて来た。中野不動尊へ急ごう。
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中野不動尊 参道
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昼の12時、福島市飯坂町の中野不動尊に到着。このお不動さんは日本三大不動のひとつで、厄除けのパワースポットなんだとか。駐車場は5ヶ所に分散しているが、境内に一番近い第1駐車場に駐車して参道を歩く。
参道の長さは、たった30mほど。右手に小さなお土産屋。正面には御朱印やお札をいただく総受所が見える。だが、山門が見当たらない。大きなお寺なのに、どうして山門がないのだろう。 |
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中野不動尊 祈祷殿
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参拝順路の案内板につられて参道を左折。石段を登ると総ケヤキ造りの祈祷殿が見えてきた。見落としがちだが、祈祷殿には手の込んだ見事な彫刻が添えられているので一見の価値がある。堂内には眼に関する願いごとを叶えてくれる眼守不動明王が祀られている。
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中野不動尊 大日堂
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祈祷殿から納札堂の前を歩いて大日堂へ向かう。大日堂は目が醒めるほど鮮やかな赤色で、お堂の上にお堂を載せたような不思議な形をしている。
堂内には大日如来が祀られ、三万巻の般若心経が納められている。極彩色に彩られた堂内はきらびやかで美しく、まるであの世の雰囲気だ。ここは中野不動尊の奥の院。奥の院はこの先、洞窟めぐり、不動滝、寂光門へと繋がり、幽玄で非日常的な景色を見せてくれる。 |
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中野不動尊 洞窟めぐり
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中野不動尊のハイライトは洞窟めぐり。この洞窟、もともとは修験者たちが修業のときに「おこもり」するために造られたそうだ。洞窟の入口で照明用の蝋燭を購入し、それを持って堂内をめぐるのが作法らしいが、蝋燭を持ち歩いている人に出会ったことは一度もない。洞内は不気味だが、10分もあれば一周できるので中に入ってみよう。
洞窟には不動明王の弟子たち三十六童子と三ヶ月不動明王が祀られ、36体の童子像は岩をくりぬいた空間に一体づつ安置されている。わぁ、ドキッ! 明かりに照らされた童子像が現れるたびにドキッとするが、一番ドキッとしたのは見知らぬ人が背後にヌーッと立っていたときである。 |
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中野不動尊 寂光門
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薄暗い洞窟を通り抜けて寂光門に出たときはホッとする。そして、参拝者は目の前に広がる風景を見て感動するだろう。寂光門も欄干も大日堂も強烈な赤。まるで平安時代に迷い込んだようだ。これほど優雅な風景は滅多にお目にかかれない。
寂光門は山の斜面から唐破風が突き出た感じの珍しい建築。中国風なのか日本風なのか分からないが、とにかく色彩が派手なのだ。柱のオブジェも想像力を掻き立ててくれる。鼻が長いのでゾウに似ているが、たぶん想像上の動物だろう。こうしてみると、中野不動尊は宗教テーマパークの一種に思えてきた。 |
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中野不動尊 不動滝
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寂光門を出ると大日堂と不動滝が目に飛び込んでくる。この辺りは微妙な段丘地形で、上段を流れる沢の水は落差10mの不動滝となって下段に落下する。滝の水は中野不動尊の境内を流れ、阿武隈川の支流の摺上川のそのまた支流の小川に注ぐ。
不動滝は中野不動尊で最も古くから信仰の対象とされ、毎年2月には極寒の中で滝に打たれる水行が行われるとのこと。血管にステントが2本入っているこの身体。真冬に水行なんてゾッとする。 |
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中野不動尊 あんど釜
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寂光門から「あんど釜」へ。道は緩やかな下り坂。谷底を通っているので少し暗く感じるが、日陰を好むリュウノヒゲが元気に生えている。その道沿いに、お堂のような屋根に覆われた「あんど釜」がある。
あんど釜はその昔、疫病が流行したとき、住職がこの釜で薬草を煎じて病人に与えたところ、たちまち疫病が治り、みんなが安堵したことから「あんど釜」と呼ばれるようになったそうだ。現在の釜は明治年間に鋳造されたものである。 |
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中野不動尊 かもしか庵
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あんど釜を過ぎると、右手に階段が見えてくる。茶店「かもしか庵」へ通じる階段だ。時刻はもうすぐ12時30分。そろそろ昼食にしよう。階段を登って、かもしか庵へ。
かもしか庵には何度か入店している。お土産と食事の店だが、今風のカフェやスイーツやショップといった言葉は似合わない。外観も店内も昭和のままで止まった感じ。ここで「かき揚げそば」を食したあと本堂へ向かった。 |
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中野不動尊 大正寺
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昼食のあとは本堂に参拝。中野不動尊の本堂は大正寺で、堂内には厄除不動明王が祀られている。先に奥の院の大日堂などを参拝し、あとから本堂に参拝するのは変な気がするが、参拝順路どおりに歩くとこのようになる。
中野不動尊は平安時代に創建された修験道の地で、明治政府による修験道弾圧で大きな打撃を受けた。しかし、明治36年に本堂の大正寺を建立。それまでの修験道から曹洞宗に改宗して永平寺の直末寺となっている。本堂の隣は総受所。御朱印を拝受して帰りましょう。 |
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