地理と地域フォトエッセイ
ゼラニウム
制作:千本桜 歌麿
公開:2020年5月21日
E-mail:tiritotiiki@gmail.com
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 我が家のゼラニウムは次々と蕾をつけて一年中咲いている。乾燥に強いから、水やりを忘れていてもめったに枯れたりしない。草丈が伸びてバランスが崩れたら茎を短く切り戻す。すると、下から新しい芽が生えて形が整ってくる。切り取った枝は捨てずに挿し木する。土に挿す前に三日ほど日陰に放置して切り口を乾かす。切り口が腐るのを防ぐために乾かすのである。こうして挿し木すると、やがて根を張り新たな個体に成長する。ゼラニウムは手間いらずで育つ生命力の強い草花です。ただし、冬の寒さに弱く戸外では越冬できません。南に面した暖かい窓辺に移動してやりましょう。すると、真冬でも咲き続けてくれます。休みなく咲き続けるのは、楽しいことか苦しいことか分からないけれど、時には疲れることだってあるだろう。たまには一休みすればいいのにと私は思うのだが、我が家のゼラニウムは休む間もなく次々と蕾をつけて一年中咲いている。

作文 2019年9月27日