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奈良県の都市の大きさランキング 昭和40年代
制作:千本桜 歌麿
設置日:2007.9.20  最終更新日:2025.3.12
E-mail:tiritotiiki@gmail.com
はじめに
 皆さんは、どのようにして都市の大きさを量りますか。市町村の人口が多いか少ないかで都市の大きさをイメージしていませんか。しかし、人口の多い市より、人口の少ない町の方が都市的な場合もあります。市区町村の大きさではなく都市の大きさを知りたい。それを発露に、人口集中地区(略称DID)を都市地域とし、DID区域内に立地する金融保険業および卸売業小売業の従業者数を基にして、都市の大きさの算出を試みたのは昭和49年のことでした。今となっては古い統計になってしまいましたが、当時の都市の大きさを記録しておくために当ページを作ることにしました。

※ 基礎資料は「昭和47年事業所統計調査報告」と「昭和45年国勢調査報告」です。

※ 当ページでは「実力人口」「自立度」「連担DID」といった独自の造語を使用しています。詳細は都市地域の設定と都市規模 昭和40年代をご覧下さい。

※ DIDとは「Densely Inhabited District」の略で、「人が密集して居住している地区」つまり都市的地域を意味します。以後、当ページは人口集中地区をDIDと記します。

都市の大きさランキング 昭和40年代 実力人口順
都市名:独自基準で命名
実力人口:独自基準で算出 (金融保険業従業者数+卸売業小売業従業者数)× 係数 8
自立度:独自基準で算出 実力人口÷DID人口×100
金融保険業従業者数:昭和47年9月1日現在 事業所統計調査
卸売業小売業従業者数:昭和47年9月1日現在 事業所統計調査
DID人口:昭和45年10月1日現在 国勢調査
自治体の常住人口:昭和45年10月1日現在 国勢調査
凡例
黄色 自立度100%以上の都市(自立型)
灰色 自立度100%未満の都市(依存型)

都市名
実力人口
自立度
金融保険業従業者数
卸売業小売業従業者数
DID人口
自治体の常住人口
奈良
116,744
149
2,497
12,096
78,359
奈良市 208,266
高田
39,512
139
629
4,310
28,522
大和高田市 53,475
富雄.伏見.都跡
33,832
61
468
3,761
55,115
(奈良市)
橿原
32,200
109
536
3,489
29,590
橿原市 75,508
桜井
21,088
123
424
2,212
17,174
桜井市 52,081
五條
20,392
134
362
2,187
15,170
五條市 33,737
郡山
20,376
112
340
2,207
18,264
大和郡山市 57,456
丹波市
18,568
101
251
2,070
18,425
天理市 57,020
王寺
10,104
83
151
1,112
12,199
王寺町 14,783
生駒
9,696
60
117
1,095
16,110
生駒町 35,550
御所
9,688
123
157
1,054
7,894
御所市 35,987
大淀
8,744
154
254
839
5,662
大淀町 15,930
田原本
6,576
122
111
711
5,380
田原本町 20,988
香芝
4,792
37
58
541
13,058
香芝町 21,205
斑鳩
3,864
60
21
462
6,480
斑鳩町 16,892
登美ヶ丘
1,696
16
15
197
10,731
(奈良市)
馬見
1,512
30
0
189
5,012
広陵町 17,355

奈良とは、奈良市I DIDのことで、奈良市の主たる市街地を指します。
高田とは、大和高田市DIDのことで、大和高田市の主たる市街地を指します。
富雄.伏見.都跡とは、奈良市II DIDのことで、奈良市富雄.伏見.都跡地区の市街地を指します。
橿原とは、橿原市DIDのことで、橿原市八木.今井.畝傍.耳成地区の市街地を指します。
桜井とは、桜井市DIDのことで、桜井市の主たる市街地を指します。
五條とは、五條市DIDのことで、五條市の主たる市街地を指します。
郡山とは、大和郡山市DIDのことで、大和郡山市の主たる市街地を指します。
丹波市とは、天理市DIDのことで、天理市丹波市.杣之内.田井庄地区の市街地を指します。
王寺とは、王寺町と三郷町のDIDを統合したもので、王寺町と三郷町に跨がって連坦する市街地を指します。
生駒とは、生駒町DIDのことで、生駒町の主たる市街地を指します。
御所とは、御所市DIDのことで、御所市の主たる市街地を指します。
大淀とは、大淀町DIDのことで、大淀町の主たる市街地を指します。
田原本とは、田原本町DIDのことで、田原本町の主たる市街地を指します。
香芝とは、香芝町DIDのことで、香芝市五位堂.下田.二上地区の市街地を指します。
斑鳩とは、斑鳩町DIDのことで、斑鳩町龍田.法隆寺.興留.阿波地区の市街地を指します。
登美ヶ丘とは、奈良市III DIDのことで、奈良市登美ヶ丘地区の市街地を指します。
馬見とは、広陵町DIDのことで、広陵町馬見地区の市街地を指します。

 当ページは、昭和45年の国勢調査で設定されたDID(人口5,000人以上の市街地)を都市として取り上げています。しかし、基準を満たせずDIDの設定から外れたものの、周辺の村落に対して強い影響力を持つ都市集落もあります。榛原などがその例です。都市は常に変化しています。50年後、100年後には、どのようなランキングになっているのでしょう。
 詳細は都市地域の設定と都市規模 昭和40年代をご覧下さい。


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